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コラボ『月よ星よ』part12です~(*^▽^*)

坂崎若です。


はのん様とのコラボも12話目に突入致しました!
ゆっくりペースではございますがお楽しみ頂ければ嬉しいです


前回のお話はこちらをクリック♪前回の月よ星よ


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それではどうぞ、ご覧くださいませ~


※※※


『月よ星よ』


<登場人物>


シオンアイコン『シオン』…白狼。カイが少しずつ大人になってきているのが嬉しくもあり、ちょっと戸惑いも~。


カイアイコン『カイ』…茶色い毛並の狼。シオンに舐められてドキドキ…何でかな?


※※※


 別にシオンが舐めてくれるのなんていつもの事なのに…。
 カイは何故かかっと体が熱くなってシオンから慌てて離れた。
 シオンに抱っこされるのだって舐められるのだって嫌なわけじゃないのに。
 カイが小さい頃からしてもらっていたし、むしろいつだってして欲しい……んだけど何故か…今は恥ずかしかった。
 こんな変な感じは初めてでカイはどうしたんだろうとどきどきしてくる。
 シオンが嫁、とか言い出したからだ! きっと!元々言い出したのはトールだけど…頷くなよ、ってそんな事するはずないのに!
 …と思った所ではっとした。
 

 シオンは…?
 

 カイはもうちょっとで大人になる。でもまだ子供だ。でもシオンはもう大人で、番(つがい)だってもう見つけられるはず。
 じゃあもしシオンが番を見つけたら…カイはどうなるの?
 まさか出て行け、なんて事言われないのは分かっているけど…舐めたり毛づくろいしたり抱っこしたり…はきっと番にするだろうから…カイにはしてくれなくなる?
 してくれなくはならないかもだけど…それでも今はシオンの全部をカイが独り占めしてるのに…。
 

 「……なんか…ヤダ…」
 「何が?」
 すぐ後ろを歩いていたシオンがカイの呟きに反応した。
 「…なんでもないよ!」
 ヤダ…シオンが自分以外の誰かと仲良くなるのは。
 自分から離れたカイだったけれど再びシオンの横に並ぶとシオンの太い腕にぎゅっと抱きついた。





 「…どうした?」
 シオンがくすりと笑ってカイの顔を撫でてくれる。
 シオンの銀の毛色が輝いている。カイは普通の褐色だけれどシオンは綺麗な銀色狼だ。
 「シオンって綺麗だね…」
 ずっと見慣れているはずなのに物凄く綺麗に見えた。
 「なんだ突然」
 くっとシオンが笑ったと思ったらカイを抱き上げてきてきゃあ!っとカイは喜びシオンの首に抱きついた。


シオン&カイⅥ

 
 さっき…耳を舐められて変な感じになったけど…自分からしたらそうはならないかな…。
 

 ぺろ、とカイは舌を出してシオンの耳を舐めた。そして食む。
 「んっ…!コラ」
 「さっきシオンが舐めてくれたから…お返し」
 「…逃げたくせに」
 「逃げてないよ!」
 だって嫌だったんじゃないもの!ちょっと恥かしかっただけ。
 自分からシオンを舐める分には全然大丈夫みたい…。
 「こら!…カイ、やめなさい」





 自分だって舐めたのにどうしてやめなさいってシオンは言うの?
 意固地になってカイはシオンの耳をかぷりと食んだ。



※※※


※このお話とイラストの著作権、版権は、はのん様と坂崎若にあります。文章、並びに画像の無断転載等はご遠慮くださいませ。


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コラボ『月よ星よ』part11です♪(≧▽≦)

坂崎若です。


はのん様とのコラボ、『月よ星よ』は今回で11回目となりました~
前回からの続きでトールとノアのシーンからでございます!
不定期更新ではありますが、楽しんで頂けたら幸いです


前回のお話はこちらをクリック♪『前回の月よ星よ』


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それではどうぞ、ご覧くださいませ~


※※※


『月よ星よ』


トールアイコン『トール』…怪我を負ったノアを放っておけず…。


ノアアイコン『ノア』…崖から落ちたときの怪我で発熱し、トールに介抱されるが…。


※※※


あ、れ…?
 目を覚ましたノアの目に飛び込んできたのは隣で眠る灰色の毛色だ。
 何がどうしたんだっけ?とノアは首を捻り、あ!と思い出した。
 崖で足を怪我して降りられなくなったノアを灰色狼、トールと名乗った、が助けてくれたんだった。
 …この灰色は…トールか…?
 眠っている顔を覗き込めば頬には大きな傷痕がある。
 じっくりと顔を確かめる間もなく意識を離したノアだが、夢現(ゆめうつつ)の中での会話を思い出した。
 そうだ、足を怪我して負ぶわれ、いていいと言われたんだった。
 ここはトールの住処なのだろうか…?
 きょろりとノアは目を動かす。まだ夜は明けていないようだが、猫の目には暗くとも関係ない。
 「トール…」
 トールの腕が ノアの身体にかかっていて重くてトールをそっと呼んでみた。
 「んん?…ノア…?目覚めたか?」
 「…ん」
 「…足は?」
 トールがもぞりと動きながらノアの身体から腕を退けると温かさが消える。
 「…まだ痛い」
 「だろうな」
 くわっと大きな犬歯を覗かせながらトールが欠伸を漏らした。
 「舐めてやる」
 半分まだ起きていないのかトールは目を閉じたままもぞもぞと場所を移動するとノアを怪我した足を舐めだした。
 「くっ…くすぐったいっ」
 「なんだ…?眠っていた間こうしてずっと舐めてやってただろう?」
 「んんっ」
 腫れた足…。どうやら骨までは異常ないみたいでほっとするが…それにしても目が覚めれば自分でも舐められるのに、トールは ぴちゃぴちゃとノアの腫れた足を舐めはじめた。
 …美味そうに。


トール&ノアⅣ


 食われるんじゃないかと思ったけれど、その気ならノアはとうに食われているはずだ。
 ついでになのだろう。腫れたとこだけでなくあちこちにある小さな傷も舐められる。
 ああ…確かに…ずっとノアが眠っている間こうして舐めてくれていたのはノアも感覚で覚えていた。
 「ト、トール!」
 「ん?」
 トールは無意識なのか目は閉じたままでまだ半分寝惚けているらしい。
 だが目の覚めていたノアは今まで誰にもこんな事された事がなくて何とも気恥ずかしいが、代わりにとトールの傷痕の頬を舐めてやる。
 「…別にそれは古傷で痛くはないけど?」
 「…見てるだけで痛そうだ」
 やっと目を開けた トールと視線が真正面から合った。
 灰色狼のトールの目はとても綺麗な青色の瞳だった。



※※※


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コラボ『月よ星よ』part10です(´艸`*)

坂崎若です。


はのん様とのコラボ、『月よ星よ』もとうとう第十弾となりました~~~
少~しずつ…ですが、BLちっくになってきてるかな?
お楽しみ頂ければ幸いでございます!


そして今日は2月22日…ニャン・ニャン・ニャン♪の猫の日~~~
偶然にも黒山猫のノアの登場の回でした!


前回のお話はこちらをクリック♪前回の『月よ星よ』


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※※※


『月よ星よ』


トールアイコン『トール』…崖に落ちたノアを救出!が、ノアは足を痛めていて…。


ノアアイコン『ノア』…トールによって助けられたが、足を痛めたせいで自力では歩けず。トールに背負われて…。


※※※


灰色狼のトールは足を痛めて動けないノアを背負ってくれていた。





 広い背中だ。
 重くないのかな?





 住処もないといったノアを自分の住処に連れて行ってくれるらしい。
 折角助けたのだから、と…。
 優しい…のだろうか?狼なのに?
 もし同種の山猫がノアの状態を見つけたとしても助けてはくれない。
 あんな崖にいて…助けてと啼いていたけれどまさか本当に誰か来てくれるとは思ってもいなかった。
 灰色狼以外の誰かに見つけてもらったとしても自ら危険を冒してまで助けてくれるものは皆無だろう。
 野生の動物には怪我は命に直結している。
 群れてもいないノアが足に怪我をすれば狩も出来ないし 、たとえ助かったとしても飢え死にするだけだ。
 ぎゅっと灰色狼の首に腕を巻きつけている腕に力を入れた。





 「ああ?もう少しだ我慢しろ」
 「…ん」
 疲れたとでも思ったのだろうか?そうじゃないのに。
 普通の山猫ではありえない黒色の不吉な毛皮。トールは何も言わないけれど…。
 なんだか頭がぼうっとしてきた。
 「おい、黒山猫?」
 ノアだと名前を言ったのに!
 言い返したいのに言えない。
 「チッ…体が熱くなってきてる…」
 ぐん、とトールの歩く速度が早まった。
 「しっかりつかまっておけ。急ぐぞ?」
 分かった、と返事したくとも出来ない。
 そのままノアは視界が暗くなってしまった。









 「黒山猫…」
 ノアだってば、と思いながら目を開けようとしたけれど開かない。
 「ノ、ア……」
 誰も呼んでくれない名前。生まれたての赤んぼの頃だってノアは自分が異種だと分かっていた。一緒に生まれた兄弟達も母猫もみな茶色の毛並みだったのに自分だけが真っ黒。
 「ああ、名前な?はいはい。ノア?目覚めたか?」
 呼んでくれたのは誰?
 「水飲むか?」
 そういえば喉が渇いてる。ものすごく。
 「ん…」
 こくりと頷くと何かに口を覆われて喉に水が流れ込んで来た。ぴちゃぴちゃと舌を鳴らしながらそれを急いで飲み込む。
 「もっとか…?」
 もう一度水が流れてきて夢中で舌を動かした。


トール&ノアⅢ


 何度か繰り返しやっと喉の渇きが納まると今度 は誰かが足を舐めている。
 「い、た…い…」
 「当然だ。それにしても体中あちこち傷だらけだな…」
 傷…?
 ああ、崖から落ちたんだっけ?
 …あ、灰色狼のトールだ!助けてくれたんだった。じゃあ、今名前を呼んでくれたのも水をくれたのもトール?
 「トール…?」
 「うん?いいから寝てろ。治るまでいていいから」
 いていい?
 そういえばノアの体は柔らかな何かの上に乗っている。
 …温かい。
 そしてまたノアの痛い足を舐めてくれているらしい。それに体のあちこちも。
 くすぐったい…と思いながらまたノアの意識が遠のいていった。



※※※


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コラボ『月よ星よ』part9です(*´ω`*)

坂崎若です。


はのん様とのコラボも第九弾でございます~
相変わらずゆっくりではありますが、楽しんで頂けたら嬉しいです


前回のお話はこちらをクリック♪前回の『月よ星よ』


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それではどうぞ、ご覧くださいませ~


※※※


『月よ星よ』


<登場人物>


シオンアイコン『シオン』…白狼。トールの出現にやきもき!無防備なカイを心配するあまり…。


カイアイコン『カイ』…茶色い毛並の狼。初めて友だちが出来た事に、気分はウキウキ!


※※※


「友達だって!」
 カイを抱き上げたままシオンは自分達の住まう家に向かった。
 無邪気なカイは友達という言葉にただ純粋に喜んでいるだけらしい。
 とりあえずトールと名乗ったあの灰色狼は縄張りを争う気も、カイをこれ以上付け狙う気もなかったらしくあっさりと引いたのには安心したが…。








 しかし…嫁…。







 「カイ…あの灰色狼には気をつけるように。嫁になんて言われて頷くんじゃないぞ」
 「え?何言ってるの?僕男の子だもん。お嫁さんになれないでしょ?ちゃんと知ってるよ?僕はオスでお嫁さんになれるのはメスでしょ?それにもしお嫁さんなれるならトールじゃなくてシオンのお嫁さんになるもん」
 はぁ、とシオンは溜息を吐きながら空を仰いだ。
 勘違いするな。これは何も考えてないでただ口にしているだけだ。
 「シオン?どうかした?」
 おとなしくシオンの腕に子供の様に抱っこされながら無邪気にカイはシオンの顔を覗き込む。
 「…どうもしない。…とにかくアレとは安易に近づいたり仲良くしないように」
 「シオンがいる所でならいい?」
 「……俺がい る時ならな」
 「うん!」
 どうしたって灰色狼とは会わないという選択肢がカイの中にはないらしいのにシオンはまた溜息を吐き出してしまう。







 シオンはもう番(つがい)の相手はカイだと決めている。狼は一度番ったら一生たった一人だ。

 シオンにはカイだけでいい。そして…カイもそう思ってくれればいいのに…。
 まだ子供らしいカイにそのまま無邪気でいて欲しいとも思うし、早くオトナになって欲しいと相反する気持ちがいつでもシオンの中でひしめき合っているのだ。
 ちらとカイを見ると耳がまだ濡れていた。泉で水浴びしていたのがまだ乾いていなかったのだろうと、ぺろりとシオンがカイの耳を舐めた。
 「うんっ !な、何?」
 「耳が濡れてる」
 「あ…水浴びしてたから」
 …まったく!無防備な!裸を余所の男に見られるなど!
 自分ももう少し気をつけるべきだった。群れから外れているから安心したのが間違いだった。
 「あ、ん…シオンっ」
 シオンが夢中でカイの耳を食み、舐めているとカイが真っ赤な顔をしてシオンを見つめていた。


シオン&カイⅤ


 毛づくろいなどいつもしてやっているのに…?
 「なんか…シオン…エッチな舐め方だよっ!」
 「はぁ?」
 離して!とカイがシオンの腕からぴょんと飛び降りて離れた。
 「自分でする!」
 ぷん!と怒ったようなカイの口調にシオンは鬱蒼とした笑みを浮べた。
 どうやら少しずつオトナにはなってきてはいるらしい。
 緩む口 元を見られたらカイがますます機嫌を損ねそうなのでシオンは手で緩む口元を隠したのだった。






カイを拾ったのはようやく離乳の時期という頃だろうか。




 すでにシオンは独り群れから離れ暮らして大分経っていた。気ままな一人暮らしだった。
 腹が減ったので狩りに出かけたら途中で仔狼のか細い鳴き声が聞こえてきたのだ。
 悲しそうな弱った声。
 その声に引かれてそっと近づくと草むらに隠れるようにして横たわる母狼と小さな仔狼がいた。
 母狼はすでに息絶え、仔狼もかなり弱っている。
 覗きこんだシオンに仔狼は警戒してウーと小さく呻ったがその声にも覇気はなかった。このまま放っておけばすぐにこの 仔狼も息絶えてしまうだろう。
 母狼は病気にでもなっていたのか痩せこけ毛並みも抜け毛が激しくボロボロだ。
 病気で群れを出されたのか…。
 見た所仔狼は弱ってはいても病気にはかかっていないようだが…。
 「俺と来るか…?」
 手を差し出すと仔狼ががぶがぶとシオンの手に噛み付いてくる。勿論その歯にシオンを傷つけるような威力はない。
 すっぽりとシオンの片手に納まってしまうような小さな褐色狼だ。
 「よしよし…」
 シオンは胸にその小さな仔狼を抱き上げ顔を舐めてやるときゅうんと仔狼が鼻を鳴らした。害意を与えるつもりがないとでも分かったのか今度はすりすりと温かさを求めるように擦り寄ってくる。
 「お前…名前は?」
 まだ名もないのか理解 出来ないのか大きなあどけない瞳をシオンに向け仔狼はきょとんとする。
 「…おまえの母狼は埋めてやろうな」
 シオンは仔狼を胸に抱いたまま仔狼の母親であろう痩せこけた狼を埋葬する。
 仔狼はシオンのする事をじっと大きな目で見つめていた。
 「チビ…腹減ってるんだろう?」
 見ているのに飽きたのか仔狼はシオンの体のあちこちをがぶがぶと噛み付きはじめた。腹が減っているだけでなく歯も痒いのかもしれないが。
 それにしてもころころとしてていいはずの仔狼なのにこの仔は痩せすぎだ。
 「ほらチビ、お母さんに挨拶しろ」
 埋めてやったこんもりした山の前でチビを下ろすと心細いのかシオンを見てきゅうんと小さな鳴き声を漏らす。
 独りが気楽だと思ってい たのに…こんな急に子持ちになるとは…。
 「こいチビ」
 身を屈めシオンが手を差し出すとチビがころころとシオンの手の中に転がってくるようにして抱きついて来た。
 「…名前…カイでいいか?海の意味もある。俺は見た事もないが大きな水の塊らしい。お前も大きな狼になれ…」
 きゅ、といいのか悪いのか分からないようなチビの鳴き声にシオンは苦笑しながらカイを胸に抱き静かにその場を立ち去った。




 それからカイはずっとシオンと共にいる。最初はどうなるかと思ったがもうカイを離す気はシオンにはない。



※※※


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コラボ『月よ星よ』part8です(*´▽`*)

坂崎若です。


はのん様とのコラボ、『月よ星よ』の第八弾でございます!
ゆっくりペースではございますが、少しでも楽しんで頂けたら幸いです


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『月よ星よ』を読みやすくしたいと思い、ここで一つお知らせです~!
今まではこのお話に出て来るキャラのイラストも『月よ星よ』のカテゴリーに入れていたのですが、これからはキャラ名での独立したカテゴリーにすることに致しました。
ですので『月よ星よ』のカテゴリーをクリックするとコラボした作品がまとめてご覧頂けます。
キャライラストは今までUPした分もカテゴリー変更しておりますので、PCでしたらサイドバーから、スマホにもカテゴリーという部分がございますのでそちらからご覧頂ければ幸いです。


それではどうぞ、ご覧くださいませ~


※※※


『月よ星よ』


トールアイコン『トール』…崖下に黒山猫のノアを発見。どうする?


ノアアイコン『ノア』…誤って崖下に落ちてしまい、身動きが取れず…。そこに現れたのは灰色狼のトールだったが…。


※※※


「おい、棚が狭いから俺はそこに降りられない。いいか?助かりたかったら駆け下りる俺の背中にそこから飛び移れ」
 トールは黒山猫にそう声をかけた。
 「一回きりだ。いいか?」
 「…分かった」
 崖下からしっかりとした黒山猫の声が聞こえトールを目を合わせた。
 「行くぞ」
 手足を踏み出せば一気に崖を滑り落ちていく。体勢を整えるのがやっとだ。砂煙をあげながらなるべくゆっくりと、と爪を出し岩肌を引っかくようにするが 早さは落ちない。
 黒山猫のいる棚は狭くトールが乗っかる余裕はない。
 「飛び乗れ!」
 トールが叫ぶと背中にドンと衝撃が走った。
 「ちゃんと振り落とされないようにしっかり捕まっていろ!」
 ぎっ、と山猫の爪がトールの喉元に食い込んできた。それでもトールはそのまま崖をどうにか駆け落ちていく。
 最早転がる寸前と言っていい位でちょっと間違えば二人とも団子状になって転がり岩に叩きつけられるだけだ。
 そうならないようにと必死に手足で踏ん張り二人分の体重を受け止め崖を駆け下りる。
 砂塵と小さな小石も転がっていき、それで足を滑らせないように細心の注意を払ってどうにかトールは無事崖下まで辿り着いた。
 ぜいぜいとトールが息を弾ませる中、 黒山猫はまだぎっちりとトールの喉元に爪を立てていた。余程緊張していたのだろう。耳も寝ている。
 「おい…?一応助かったけど?爪いてぇんだ。引っ込めろ」
 「あ……す、すまない…」
 黒山猫が謝って爪を引っ込める。
 「狼……手が…」
 「んん?ああ…」
 トールの背中にへばりついたまま黒山猫がトールの手を見て小さく呟いた。
 崖下に転落しないように踏ん張ったトールの爪が剥がれ血が滲んでいた。
 「舐めときゃ治る」
 そのままトールは黒山猫を背負って近くの川まで運んだ。崖下まで駆け下りたのでかえって川は近くなっていた。
 「水飲みな。一体どれ位あそこにいたんだかしらねぇけど」
 背中から山猫を下ろしてやると山猫はひょこひょこと歩い て川に顔を突っ込み一心不乱に水を飲んでいた。
 その横でトールは爪を綺麗に洗い流す。
 「あの…ありがとう…。僕はノア」
 「あ?俺はトール。お前その足でどうする?どこか住処はあるのか?」
 「………」
 歩くのも自由にならないノアの足は骨こそ折れてはいないようだが随分と腫れて痛そうだ。
 「…仕方ねぇな…」
 ここまで助けたんだから…。
 「ほら」
 トールは無言になって顔を俯けたノアの前に屈んで背中を差し向けた。
 「あの…」
 「俺んとこでいいなら治るまでいていいよ。折角助けたのに野垂れ死にされちゃ目覚めが悪い」
 「……ありがとう」
 そっと背中に重みがのしかかり、小さく囁いた黒山猫の声がトールの耳を擽った。



トール&ノアⅡ


※※※


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プロフィール

坂崎若

Author:坂崎若
オリジナルのBLイラストをアナログで描いてます。
最近はコピックでのイラストを特訓中!モノクロは昔ながらの付けペンとトーンを使用(笑)
BLイラストなので苦手な方はご遠慮願います。(たま~に年齢制限付きの場合もありますのでご注意ください)
隠れ主腐なので、自分時間で不定期更新中!
※誹謗中傷はご遠慮くださいませm(__)m
尚、著作権は放棄しておりませんので画像等の無断使用もご遠慮願います。

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